弟の結婚相手が、外国人、そして男!?【弟の夫】
こんにちは。
今回はゲイマンガ家として活躍されてる田亀源五郎先生の
【弟の夫】をご紹介します。
弟の夫(1) [ 田亀源五郎 ] |
こちらは題名を見て頂ければ、大体話の内容は理解頂けるかと思いますが、
主人公、弥一の弟、涼二はカナダで結婚後、亡くなってしまい、
その結婚相手マイクが弥一を訪ねて、日本へ。
一緒に生活する中で、セクシャルマイノリティーへの弥一のもやもやした思いが、
弥一の娘、夏菜ちゃんの子供ながらの素直な思いや、確信を付いた言葉、
そしてマイクの涼二への思いなどに触れていく中でどんどん変化していきます。
個人的に印象的だったのが、
夏菜ちゃんがマイクに「どっちが旦那さんで、どっちが奥さんだったの?」
と尋ねるシーンでの、マイクの答え方が秀逸で、
その言葉を聞いて弥一のもやもやがひとつなくなります。
史朗さんが女装をしていない事がわかってホッとするシーンがあります。
変な話、自分達が普段接していない文化の人たちと接したとき、
やっぱり、変な先走った考えが色々横切りますよね。
そんな時に、素直に自分の思いを聞いてみるって言うのは大事だなー
と感じたシーンでした。
聞いてみれば、それはそうだ!っと思える返事をもらえるかも知れませんし、
自分の頭の中でどれだけ考えても、なかなか新しい発想には行き着きませんしね。
弥一は恐らく、すごく一般的な感情を持った日本人だと思います。
だからこそ、このマンガはすごく共感できる部分や、
勉強になる部分が多いかと思います。
自分ではセクシャルマイノリティーに対して、
特別な感情は少ないほうだと思っていましたが、
読むと自分は何だかんだセクシャルマイノリティーに対して、
壁を持っていたのかなっと思い、まずは壁は無くそうと思える作品です。